免許証の写真は人に見せたくない、
いつも更新されるたびにその思いを新たにしたものだった。
そんな風な批判も多かったのか、また、持参写真でOKという風に変化してきているようだ。
以前は事件になった人物の写真が出ると、免許写真だな?
と思うような写りをしたものが多かった。
最近は学校の卒業アルバムのようなものから取ってきたようなものが多い。
容疑者の年齢35歳というのに、学生服を着て微笑を浮かべているものが出てきたりする。
容疑者からすれば「そんな写真、ヤメてくれ」と言いたいところだろうと、
変なところで同情してしまったりする。
これは最近起きたアメリカでの実話。
オハイオ州で警察に指名手配された容疑者が
配信されている自分の手配写真が気に入らず、写真の差し替えを求めて
自撮りした写真を警察に送りつけ、「こっちの写真
居屋二按の方がいい。あれはひどい」
という一文を添えてきたという。
そこは警察、それに対して手配写真のフェイスブックにコメントを入れた、
「この写真はピュー氏本人から送られてきた。同氏の協力に感謝する。
ただ、リマ警察に来て事件について話をしてくれればもっと助かるのだが..」
というもの。なかなかシャレたコメント。
その甲斐あってか、この容疑者が逮捕されることになった。
ただ、逮捕時の写真を見ると「笑顔」が溢れていた。
そこで、地元のラジオ局が容疑者に逮捕時の「笑顔」の秘密を訊いたところ、
「見苦しい顔写真は撮らせたくなかったからね!」と語ったという。
写真は残るもの。
ナルシストにとっては、
捕まることより、こんな時の表情こそ重要だというところだろうか。